「褒めて育てる」よりもすごいこと

天才ミーティング

ウィングホームでは「天才ミーティング」と称して毎朝、朝礼のときに「自分のいいところ 」を発表しています。最後に「そんな自分てスゴイと思います。」と言うと、みんなで「すご~い、てんさ~い。」と拍手とともに絶賛するんです。

体験したみた人は分かりますが、とてもいい気分になり、毎日無意識のうちに自分のいいところを探すようになります。

なぜこんな風変わりなミーティングをしているのかというと、「人は改善する生き物」だという認識からです。

仕事の仕組みの中に改善点を探して改善するのはいいのですが、その癖でついつい自分の人格の改善点を探すようになってしまうと、仲間の改善点にまで意識がいくようになって、全体のモチベーションを下げてしまいます。

それよりも自分のいいところを探し、仲間のいいところを探して、気持ちよく仕事をしてもらいたいので「天才ミーティング」の時間をとても大切にしています。

(天才ミーティングは全国的にも有名になって真似て取り入れてくれる会社も増えてきました。)

☆初公開 新人3名

 

ある時期から月曜の全体会議のときだけは、自分の良いところではなく、仲間の良いところを発表するようにしました。みんな楽しみにしているし、笑いや感動も共有できるとてもいい時間です。

でも、なんか違う。なんか、「褒めること」と「他人をコントロールする」ことが近いときがある。そう感じて会議の場で、「知らず知らずのうちに、褒めることで人をコントロールしようとしてるかもしれないから意識するように」と注意したこともあります。

自分を褒めるのはいいんですが、人を褒めるときに上下関係を作ろうとしたり、思い通りに動かそうとするのは、本来の「褒める」とは違うような気がしていました。

正しい褒め方

テストの点が悪いとき、子供をしかりつけて勉強させるのは良くないことは誰でも知っていますよね。恐怖と勉強が合体して勉強嫌いになってしまいます。(仕事でも同じ現象が起こります)

では、テストの点が良いときに褒めたらどうなるでしょう?点が良いときに褒めて、そうでないときは怒らないし褒めない。

こうすると確かに子供は褒められたくて一生けん命になるでしょう。テストの点が良いときは楽しい気分になります。でも点数が悪いときには、褒めてくれない。子供は悲しい気持ちになります。

これはコントロールです。愛情ではありません。子供は親に認められたくて行動する。もっとわかりやすくいうと「親の顔色を窺う」子供ができあがってしまいます。(仕事でいうとマニュアル人間)
ではどうしたらいいのでしょうか?

 

最近、アルフレッド・アドラーの解説書に明確な答えを見つけました。

それは...。

「勇気づける」ということ

勇気づけるとは、『困難を克服する活力を与えること』だそうです。そこには尊敬・信頼・共感があるそうです。相手がどんな状態にあっても、尊敬・信頼・共感の状態を変えず、「言葉」と「イメージ」と「行動」をフル活用して勇気づけることだそうです。

私はこれに「感謝」を加えたいと思います。

先の例でいえば、テストの点が何点であっても褒める。どんなときでも存在そのものに感謝する。

これ以上に人が育つ環境はないと思います。

ウィングホームの基本方針のなかに『日本一、愛と勇気を分かち合える工務店を目指します。』があります。

まずは自分自身を、そして社員を、お客様を。みんなを勇気づけられる存在でありたいと思っています。

斎藤元志

投稿者: 斎藤元志 創業者

ウィングホーム株式会社の創業者であり、現代表。自らを「断熱バカ」だと揶揄する一面も。 スタッフ紹介

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