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アメリカ外断熱市場の視察

2016年9月の米国出張は実り多い旅でした

途中オレゴン州BENDの友人を訪ねたため一人だけ別便にしたらもった都合で、行きも帰りも24時間以上飛行機を乗り継いで移動するという強硬の旅でした。

しかし、収穫が大きく帰ってきても疲れを感じられないほど興奮して、時差ボケを利用して夜中も仕事に没頭してしまいました。

何に興奮したかというと

「自分のしている外断熱工法は間違えでなかった。」

もしかして

「10年以上進んでいるんじゃないか。」

ということが分かったからです。

しかも、今、某大学で研究開発している壁が完成すれば、本場アメリカを大きく引き離す可能性があります。

EIMA訪問

ウィングホームの外壁は、EIFS(Exterior insulation and finish system)といって40年ほど前からアメリカの木造住宅で使われ始めた外壁です。

直訳すれば、『外断熱塗壁工法』となります。

このEIFSを扱う業者が集まる米国最大の団体がEIMA(EIFS Industry Members Association)です。

私は日本外断熱協会の一員として、EIMA訪問に同行させていただきました。

最初に、二国間の友好協定締結に関するディスカッションがあり、続いて、現在の外断熱市場の説明がありました。

やはり、米国では、2013年10月に「商業建築に対する連続断熱層義務化法」(外断熱の義務化)が発令され、排水層を持つ第4世代のEIFSが急速に推進されているとのことでした。

第4世代っていうけど...

米国で推進されている工法は、外断熱材の裏側に樹脂モルタルを櫛引きすることで排水層を形成しています。

しかし、実はこの工法は、12年前に米国オメガ社に行ったときに、すでに説明を受けていました。それがまだ最新工法のままということは、普及が進んでいないということでしょう。

理由は察することができます。

私は12年前に、オメガ社からもらった図面に基づいて日本版の排水層付きの断熱ボードを開発しましたが、アメリカは広いので輸送コストが掛かりすぎて、現地で断熱ボードをスライスするしかなく、あらかじめ断熱ボードに細工することはできないのでしょう。

私が使っているボードをアイパッドで見せたら、「Oh!カナダで見たのと一緒だ!」みたいな歓声があがりました。
詳細は省きますが、絶対に避けたいのは排水層のない断熱パネルでベタ張りすることです。日本のメーカーはベタ張りがアメリカで大問題になったことを知ってか知らずか、まだベタ張りしているところがほとんどなのが悲しいです。

こちらは日本版の排水層です

断熱ボード裏面に排水層が形成されています。

これがウィングホームの標準です。

 

パッシブソーラーハウスの建築現場

ちょうど、ベースコートを塗り終えて、仕上げ材を施工しているところでした。

 

 

運よく左官さんの仕事ぶりが見れました。

 

 

外断熱(連続断熱)に加えて内断熱も併用。

内装仕上も塗り壁(ドライウォール)ということでウィングホームとかなり似た仕様です。

差し入れはスタバのコーヒーとドーナツ。

なんかオシャレですね~。

 

 

 

斎藤元志

投稿者: 斎藤元志 社長

ウィングホーム株式会社の創業者であり、現社長。スタッフを家族のように愛しつつ、主体性や個性を尊重する経営スタンスは、独自の世界観を漂わせている。日本屈指の断熱性能を誇る注文住宅を市場に提供し、自らを「断熱バカ」だと揶揄する一面も。 漆喰(商品名ホワイトウォール)などの塗り壁材、建築建材のメーカーであるオメガジャパン株式会社の代表取締役 社長。 元ラガーマンである。