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こんなにも違う!外壁のメンテナンス費用

サイデイングのデメリット

塗壁の外壁を標準にしたのは2003年からなので、創業してから7年間は、「外断熱+サイディング」の家を作っていました。

だから、サイディングのメリットもデメリットも良く知っているつもりです。

サイディングの外壁は、窓まわりや継ぎ目にコーキングをしているため、数年に一度、コーキングの再施工が必要です。

また、サイディングは基板にカラフルな塗装ができることがメリットなのですが、この塗装の幕が薄いため紫外線で劣化し、10年ほど経つと色褪せ、基板の反りや割れも生じてきます。

最近になって、1996年と2000年に建てた家の外壁フルリフォームをして、サイディングの弱さを実感しました。私自身が直接監督をして、自信をもって作った家でしたが、15~20年も経つと酷い状態になっていました。

実際に外壁リフォームをしてみると

2000年に近所の後輩の家を「外断熱+サイデイング」で建てさせていただきました。
10年経ったとき「そろそろ塗替えしたほうがいい?」と尋ねられましたが、自分の建てた家の防水性能に自信があったので、「子供の進学にお金掛かるから、まだ塗替えしなくていいよ。」と応えました。
15年経ったときに、また「塗替えしたほうがいい?」と尋ねられたので点検すると、サイディングは割れ、コーキングはボロボロになっていました。

間違いなく裏側に雨水が侵入しているでしょう。でも、裏側は何重にも防水していたので、安心はしていました。

サイデイングの15年後

新築時には、サイディングと同色のコーキングを使うので目立ちませんが、コーキングが変色して継ぎ目が目立ってしまっています。

近づいてみると、コーキングは紫外線による劣化でボロボロ。サイディングの割れも所々に見受けられました。

コーキングは削り取って再施工すればいいのですが、割れ、反りのあるサイディングを塗替えしても表面的な対処でしかありません。10年もすれば、コーキングもダメになるし、サイディングは貼り替えざるを得なくなることが明らかです。後輩に状況を説明して、今のウィングホーム標準仕様のオメガシステムによるフルリフォームをすることになりました。

 

サイディングの裏側を観察

工事は既存のサイディングをはがすことから始めます。せっかくなので、スタッフ総出でサイディングの裏側を観察することにしました。

状況は想像を超えるものでした。継ぎ目の裏にはしっかりジョーナーが入っているのですが、窓上や土台など、ジョイナーの下端でサイディングを支える木材がボロボロに腐ってしまっていました。

 

 

 

 

ただし、外断熱の家は、さらにこの内側に板状断熱材と無機質構造パネル(ダイライト)が配置されているため、柱や土台などの構造材は全くきれいなままでした。正直ほっとしました。

こういう目に見えなくても大事なところに手間ひま掛けることが大切なことを改めて実感しました。

 

 

もし普通の家を建っていたと思うと

恐ろしい話ですが、今でもほとんどの家は、上図のような構造です。

「コーキングにヒビが入る=下地の縦胴縁が吸水して腐る」のは明らかになっています。場合によっては、構造材までも腐ってしまう恐れがあります。

もし、後輩の家を従来通りの工法で建ててしまっていたと思うとゾッとします。

サイディングを全て剥がして、今のウィングホーム標準のオメガシステム(外断熱+塗壁)へフルリフォームをしました。

足場がとれると、新築のように様変わりしました。

これで30年間ノーメンテナンスです。

 

 

家は30年間ノーメンテナンスが必須!

先日も、築16年のお客様(外断熱+サィデイングの家)から塗替えの相談がありました。比較のために、通常の塗替えとオメガシステムへのフルリフォームの2つの見積りを出させていただきました。

ビルトインガレージのある大き目な家だったので、見積額は、塗替え(コーキング再施工、樋等の交換を含む)で200万円強、オメガシステムリフォームで400万円強となってしまいました。

オメガシステムだと倍の費用が掛かってしまいますが、この先のこと考えると絶対にオメガシステムのほうがいいとお勧めしました。オメガシステムにすれば、この先、平均寿命まで生きたとしても大規模な改修は必要ありません。しかし、塗替えを繰り返してもいつか大規模修繕の時期が来てしまいます。

でも、下のお子さんが高校2年生で、この先4年間は家計が大変になるとこのとでした。かといって、4年も延ばすと、20年間外壁に何もしないことになってしまいます。先述の通り、何重にも防水された外断熱の家なので、問題ないといえばないのですが、それでも下地材の胴縁は傷んでいることでしょう。

そのとき、改めて思いました。

「家は、少なくとも30年間はノーメンテナスであるべきだ。」

オメガシステムの外壁はこれを満たしています。私が施工した物件で古いものは築15年ですが全く痛みがありません。海外では、一年中強い紫外線にさらされるラスベガスで90%以上の建物が「外断熱+塗壁」で建てられています。そのラスベガスに工場を持ち、トップシェアを誇る米国オメガ社の技術者に尋ねたところ、耐久性は30年以上あり、もしメンテナンスしたくなったら上から塗り重ねればいいと返ってきました。

なんでそんなに塗材が持つのか?
疑問を持たれる方も多いでしょう。私も尋ねました。それは一言でいうと塗材の厚みです。サイディングに比べて10倍以上の厚みがあります。

 

 

 

この表は、説明がなくても分かりますよね。

ノーメンテナンスの家をつくるのは私たちの使命です。

(バルコニーのFRP防水が10年でメンテナンスを迎えるので、バルコニーが無くても暮らしやすい家を提案することも大切です。)

 

斎藤元志

投稿者: 斎藤元志 社長

ウィングホーム株式会社の創業者であり、現社長。スタッフを家族のように愛しつつ、主体性や個性を尊重する経営スタンスは、独自の世界観を漂わせている。日本屈指の断熱性能を誇る注文住宅を市場に提供し、自らを「断熱バカ」だと揶揄する一面も。 漆喰(商品名ホワイトウォール)などの塗り壁材、建築建材のメーカーであるオメガジャパン株式会社の代表取締役 社長。 元ラガーマンである。