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今年はいよいよ延期されてきた消費税率の引き上げが!
前回の税率引き上げ時には、多くの方が引き上げ前の方が得でした。
しかし、今回は政府の方でもかなり増税後の冷え込み対策という意味で、前回以上にいろいろな優遇措置(支援策)を準備しています。
大きく分けると支援策が4つあります!
① 住宅ローン減税の期間延長
これまでは、新築後10年間だった住宅ローン減税ですが、消費税10%が適用となる場合には3年間ローン控除が延長となります。(最大で建物価格の2%分が減税されます。)
② 住まい給付金によるメリット
これまで最大30万円だった給付金が、消費税10%が適用となる場合には最大50万円まで拡充されます。
③ 次世代住宅ポイントによるメリット
以前の住宅エコポイントは既に制度が終了していましたが、消費税10%が適用となる場合には最大35万ポイントが付与されます。
④ 贈与税非課税枠の拡大によるメリット
年々減ってきて最大700万円となっていた住宅取得の為の贈与税非課税特例措置の上限額が、最大3000万円まで拡大されます。
具体的には税率UP前と比較してどのくらいのメリットが予想されるのか?
例)年収400万円、住宅ローン1.33%全期間(35年返済)固定で3000万円(土地900万円、建物2100万円)その他諸経費は自己資金で用意した場合。※住宅は一般性能。
① 住宅ローン減税の期間延長によるメリット
2100万円×2%=42万円のメリット
② 住まい給付金によるメリット
30万円⇒50万円 つまり 20万円のメリット
③ 次世代住宅ポイントによるメリット
30万ポイントのメリット(まだ詳細は決まっていませんが、30万円相当と仮定します。)
④ 贈与税非課税枠の拡大によるメリット
贈与(ご援助)の額によりますが、今回の例では援助なしということでメリットはなし。
▲上記の支援策に対して2%増税による負担増が…
2100万円×2%増=42万円負担増
▲負担増となる42万円を賄うために住宅ローンを42万円多く借りた時の利息が…
2100万円ローン⇒2142万円ローン つまり 約10万円の利息負担増
ということは…
① メリット42万円
② メリット20万円
③ メリット30万円
④ メリット 0万円(700万円を超えるご援助がある場合はメリットが出ます。)
▲ 負担増 42万円
▲ 負担増 10万円
★ 合計 メリット40万円(内30万円相当は次世代住宅ポイント)
結論としては、今回例に挙げたケースでは増税後の方がメリットが出ました。
ただし、要注意な点があります!!
それは、現在アパート等へお住まいでお家賃を毎月支払われている方々にお伝えしておきたいことです。
これまでの比較した情報から「増税後の方が得になるケースが実際にあるんだ!それじゃぁ10%に上がってから建てた方が得だな。家づくりを1年先に延ばそう!」と思われた方も少なくないと思います。
ですが、前述した通りの毎月お家賃を支払われている方については、先延ばしにした場合には延期した期間分、つまり1年分のお家賃が負担増となることを忘れないで下さいね。
ということで、私のお勧めな建て時はというと…
気に入った土地と納得のいく資金計画が立って、大切な住まいづくりを任せられるビルダーや担当者に出会えた時が、本当の意味でベストな建て時だと思います。
自分達のケースでの具体的なシミュレーションをご希望の方がいらっしゃいましたらお気軽にお尋ねくださいね(^^)