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構造

W外断熱により1年中快適に保つ

2023/04/13[Thu]

呼吸するW外断熱

冬暖かく夏涼しいという外断熱にプラスして内断熱を加え、さらに排湿層(静止空気層)による除湿効果を付加したシンプルで半永久的な断熱工法です。

外断熱(オメガ断熱ボード)

万一壁内に水蒸気が入り込んだとしても、ボード裏側に形成された細やかなウェーブが排気層となって、壁体内の水蒸気を速やかに排出します。
また雨漏りがあった場合にも、雨水は速やかに排出層から外部へ排出されます。
(排気層の必要性は、欧米では常識となっており、一部地域では義務化されています。)

内断熱(付加断熱)
無機質充填断熱材がさらなる高断熱を実現します。

ダイライト(無機質系耐力面材)

室内で発生した湿気は、コンセントなどの隙間から壁内に侵入し、そこに留まることで結露してしまうことがあります。
よって壁内の外壁側に位置する耐力面材には高い透湿性が要求されます。
ウィングホーム標準仕様のダイライトは、木質系の面材に比べて4~6倍の透湿性を有し、万一湿気が壁内に侵入したとしても速やかに排湿層へと排出されます。

断熱フロアボード

プレカットされた高性能の断熱ボードを土台間に隙間なく敷き込むことによって、足元の冷えを防ぎます。
アンカーボルトの隙間にまでウレタンを詰めて気密性、断熱性を高めています。

基礎パッキン

基礎コンクリートは地面からの湿気を吸い込む性質があります。基礎パッキンにより、土台と基礎との間に20ミリの通気層を設けておりますので、土台は乾燥状態を保ち、湿気によるシロアリや腐朽菌の害を受けにくい構造となっています。シロアリや腐朽菌の害は、温暖化とともに急増しており、その対策を怠ると、耐震性、耐久性に重大な影響を受けてしまいます。

隅々まで充分な換気を確保

基礎パッキンを基礎の全周に施し、充分な換気量を確保できます。湿気がこもりやすいコーナー部分も
スッキリ換気し、シロアリを寄せつけません。

キレイな空気

「キレイな空気」とは不純物が混じっていない空気のことです。健康に影響を与える不純物として代表的なものは、カビやダニの死骸などのハウスダストと、建材や家具から放出される化学物質が知られています。

結露の仕組みから対策を考える

家の壁の中で結露することにより、カビやダニの発生源となっています。

壁の中の結露対策

W外断熱工法は、壁内も室温と変わらず、温度差がないため壁内結露の恐れはありません。柱や梁などの構造躯体も外断熱材で包まれ保護されているため、新築時の強度をずっと保つことができます。

樹脂窓のメリット

樹脂の熱の伝わりは、アルミの約1,000分の1。室内外の温度差で生じる結露を大幅に軽減。
またLow-E複層ガラス&アルゴンガス入りを採用。単板ガラスの約4倍の断熱効果を発揮し、窓の結露も防ぎます。

小屋裏エアコンで全館冷房

小屋裏空間に市販のエアコンを1台設置し、常時稼働することで、全館冷房が可能となります。40坪程度の家ならば、小屋裏エアコン1台でも充分な冷房効果が得られることが実証済みです。
しかも、電気代は通常よりもお安くなるという、家計と環境に優しいデータもあります。夏のエアコンが欠かせないという方、エアコンの風が苦手という方にも好評です。

快適な温熱環境にこだわった家づくり

近年、室温と健康の関係に着目した研究が多くなされています。冬季の室温が低いと呼吸器系・心血管系の疾患・死亡リスクが高まるため、WHO(世界保健機関)は、冬はどの部屋も18度以上保つように勧告しています。夏の熱中症の4割は自宅で起こるといわれ、高温化する夏を健康・快適に過ごすためにも気密断熱が重要です。

ウィングホームでは1996年創業当時から、「太陽と風と元気の出る家」と銘打って、快適な温熱環境にこだわった家づくりを続けています。

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快適な暮らしには熟練の施工技術が不可欠

高気密高断熱の専用部材を使っても、施工技術が伴わないと快適な温熱環境は実現できません。気密が悪いと隙間から侵入した冷たい外気が部屋の中で下降して床を冷やすため、足が冷えて不快となります。逆に気密が高い家は足元が暖かく、床暖房を必要としません。

全棟で『気密試験』を実施

ウィングホームでは社内気密測定士を育成し、全ての現場で気密測定を行っています。C値(隙間相当面積)最低基準0.7㎠/㎡以下ですが、直近の実測値平均は0.47㎠/㎡となっています。

全棟で『断熱検査』を実施

断熱こそ施工技術が必要です。一見丁寧に施工されていると思われる現場であってもサーモグラフィーカメラで撮ると断熱欠損がわかります。ウィングホームでは全ての現場で断熱検査を行うことで施工技術向上に努めています。UA値(外皮平均熱貫流率)については、ウィングの標準としてZEH基準値の0.60W/(㎡K)以下となっていますが、直近の設計値の平均は0.49W/(㎡K)となっています。

プランニングで陽当たりと風通しをチェック

快適な暮らしのためには、家の高気密高断熱化とともに、陽当たりと風通しの確保が必要となります。
間取り作成の際に、コンピューターシミュレーションにより、様々な角度から自然エネルギーの有効活用を考えます。このシミュレーションは土地選びの際にも使えます。

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