巾木の役割

幅木・巾木(はばき)とは

巾木・幅木とは、部屋の床の四方をぐるりと囲むように取り付けられた細長い板のような部材です。

色や種類もさまざまあり、巾木をどういうものにするかによって部屋のインテリアや印象が変わるものになります。

幅木の役割

ただの飾りの様にも見える巾木ですが、その役割はいくつかあります。

一つ目は壁紙や塗り壁を守ることです。壁の下側というのは人の足や掃除機などがよくぶつかる過酷な空間であり、巾木が無ければ外部からの衝撃で壁がボロボロになったり、傷や汚れが付いたりしてしまいます。

二つ目は壁と床との間にある隙間を隠すことです。巾木の裏側の壁と床との取り合い部分には隙間が空いています。この隙間は温度や湿度によって壁や床が伸縮した場合の「逃げしろ」の役割があるのですが、そのままだと隙間にゴミや埃が入ったり、隙間風が吹いたりしてしまいます。そういったことを防ぐために隙間を覆い隠すように巾木が付けられています。

廻り縁

ウィングの家だとあまり見かけませんが、廻り縁というものがあります。これはいわば巾木の天井バージョンといったものです。

 

最後に

巾木や廻り縁など、普段何気なく見ているものでも意外と重要な役割があることがあります。これからはそういった縁の下の力持ちな存在にも気を留めてみるのも面白いかもしれません。

葛原 優太

投稿者: 葛原 優太 一級建築士

2023年建築士試験に合格し、現在は「一級建築士」として確認申請や省エネ計算などの設計業務を担当しいる。 スタッフ紹介

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