古民家改修工事を行いました!

こんにちは!

今回はウィングOBさん(Mさん)で古民家をリノベーションしたいというご依頼があり工事させて頂きまして、先月に完工しましたのでその様子を載せさせて頂きます。

 

最初に現地調査に伺ったのは10月でした。

そこからご要望を伺い、次の年の1月に工事スタートしました!!

実際の建物はこんな感じ。

Mさん曰く、建築から100年ほどは経っているようです。

農機具や書類などを保管する倉庫として使っていました。

 

実際にこの古民家をどのように変えていきたいのか。

ご要望を聞いてみると…

倉庫としての役割も果たしつつ、ご家族でBBQを楽しんだり憩いの場になれば!との事。

そのご要望をうけ、工事がスタートしました。

まずは解体工事ですが、写真を見ると古民家が半分無くなっています!

Mさんのご要望でそのままでは少し広すぎるかな?ということで半分は解体撤去させて頂きました。

屋根の瓦と、杉の皮それから土も撤去しました。

昔は瓦の形がまっすぐではなかった為、杉皮を敷いて土を載せながら瓦を葺くことで瓦のがたつきを抑えていたようです。

この時点で大工さんも現場に来ており、老朽化している垂木など、部材を新しくする作業も行いました。

屋根の方はこんな感じに仕上がりました。

ガルバリウムでの施工ですが、昔ながらの色合いがある『ロクショウ』となっています。

骨組みの状態から屋根ができるとやはり雰囲気がガラッと変わりますね。

Mさんは打合せ時にはブラウン系の色も検討されていましたが、背景との関係で映えるようにロクショウに挑戦してみます!ということで決定しました。

外壁周りも骨組みだけになっていましたが、3枚引き込み戸を作成しました!

この引き戸、昔ながらの風合いがあると思いませんか?

なんとこの引き戸はもともとあった引き戸を再利用して作成しています!!

リノベーションはするけど、できる限り古民家風にしたい。真新しい感じをあまり出したくない。そんなご希望のもと再利用させて頂きました。

室内の方はというと、もともと小上がりだったところを一部撤去し、腰かけられる空間を作りました。地面も土だったのですがコンクリートを打設して過ごしやすくしました。

真ん中にあるテーブルはMさん直々の提案で、大きな引き戸をテーブルとして使ったらよいのでは!ということで作成しましたが古民家の雰囲気を壊さない完ぺきな出来栄えでした。

他にも棚関係を作成したり、野菜を洗うための外流しシンクも設置しました。

そんな中、私の目に留まったのは左上の写真の障子です。

障子が破れていた建具を横にして取付し、Mさんご自身で障子を貼るとは聞いておりましたが、まさかこんなに美しくなるなんて!!入った瞬間にびっくりして立ち止まってしまいました。

感動すると言う事はこう言う事なんだなと改めて実感させられました。

 

最後になりますが、Mさんは本当にお気遣いをしてくださる方で、大変なことを頼んでごめんなさいねと仰っていましたが、そんなことは全然なく古民家ということで楽しく工事させて頂き、感動までプレゼントしてくださったMさんに感謝でいっぱいです。

ありがとうございました!

大石 柚樹

投稿者: 大石 柚樹 工務リーダー・建築士・現場監督

現場監督の弟分。将来を期待されている若手ルーキー。 スタッフ紹介

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