ミラノサローネへ

ミラノサローネ(ミラノデザインウィーク2018)に総勢9名で参加してきました。
といっても、作品を出品したのは、静岡デザイン専門学校の生徒さん2名。
作品は、木の葉の積み木と革製の傘の2点です。学校で選考会を開いてもらい審査員として参加させてもらったので、どんな評価を受けるかドキドキでしたが...

木の葉の積み木は、カラフルな木の葉を枝に付けたり外したりして遊ぶおもちゃ。お子さんがなめても安全な自然オイルで着色されています。ちょうど数日前に孫が生まれたというご婦人からどうしても買いたいと申し出があったほど完成度が高いものでした。

革の傘は注目度ナンバーワン。革で有名なイタリアでもこの着想はなかったようで「クレイジー」とお褒めの言葉をいただいたとか。

 

 

5/3の静岡新聞に掲載

新聞社からインタビューを受けて、どういう流れで出展に至ったのかお話ししました。

ウィングホームは、才能あふれる次世代の日本人クリエーターが世界でひと花咲かせるためのプロジェクト「budbrand」という団体を数年前から応援していて、今回ミラノサローネ出展のお誘いがありました。

どんな作品を出そうか、いろいろ考えたのですが、静岡デザイン専門学校の生徒さんの作品を出すことになった理由は、静デ出身のスタッフが23人中5名いて全員活躍してくれているから、恩返しの気持ちでした。

ミラノサローネはデザインを目指す人にとって憧れの大舞台です。今回出展した二人の人生にとって大きな意味を持ったはずです。来年も静デさんの生徒の作品を出展する予定なので、これから作品をつくる生徒さんの夢も膨らむことでしょう。

 

ミラノサローネの住宅設備部門は、キッチンと照明がメインです。
オープンキッチンにテーブルが組付けられたタイプが多くみられました。
下の照明はmoooiのもので花火をみているようにテンションがあがるので、帰国してから値段を調べたら200万円でした。ケタが一つ少なかったら…

 

ミラノ大聖堂

そうそう、今回の視察ですが、今年からスタートした「リフレッシュ休暇」を使っています。リフレッシュ休暇は、通常の休み2日に有給3日を足して年に一回、好きな時に5連休をとり、家族や友人、スタッフどうしで旅行などにいってもらう制度です。内容をブログアップすることを条件におこづかいが出ます。

 

ミラノ大聖堂の昔

私にとってははじめてのイタリア、初めての大聖堂でしたが、スタッフのなかには二度目の人もチラホラ。

でも、地下に入ったのはみんな初めてのようで興味深々。初期のころの建造物がそのままの形で保存されていました。
調べてみると、建造がはじまったのは500年前。その後増改築が繰り返されて100年前に今の姿になったそうです。

レンガを土で積み重ねただけの初期の建物が数百年をかけて豪華絢爛な姿に進化していく。その様を想像すると人間の創造力の凄さをしみじみ感じます。

ミラノ大聖堂(ウィキペディア)

スイス、ドイツにも寄って

せっかくなので、欧州の有名な建築物も視察しました。

画像は、スイスのピーターズントーの礼拝堂。
当時の建築に携わった牧師さんが説明してくれました!

ピーターズントーの礼拝堂

 

その後、ドイツへ飛び、ヴィトラキャンパスにてヘルツォーク&ド・ムーロンのヴィトラハウスやヴィトラショウデポ、フランク・O・ゲーリーのヴィトラ・デザインミュージアムを視察して帰路に。

画像に写っている同業者との楽しいツアーでした。

ヴィトラハウス
ヴィトラショウデポ
ヴィトラデザインミュージアム

今回の旅の目的は

私のテーマは二つありました。

一つ目は、最先端のデザインをみることで、今建築中のモデルハウスのデザインを洗練すること。いまの方向性が間違ってないことが確認できました。最後まで迷っていたキッチンのデザインも固まりました。

二つ目は休息。この一年は休みもなく気合入れっぱなしでした。ミラノに行く前にある人から休みの大切さをアドバイスされ、8日間のんびりしてきました。

これも留守を預かってくれたスタッフのおかげです。こんどは留守番してくれたスタッフがリフレッシュ休暇をとってくださいね。

 

斎藤元志

投稿者: 斎藤元志 創業者

ウィングホーム株式会社の創業者であり、現代表。自らを「断熱バカ」だと揶揄する一面も。 スタッフ紹介

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