昭和の家

こんにちは!8月ももう終わりが近づき、夏休みが終わってしまい新学期を迎えた学生も多いのではないでしょうか。暦の上では夏も終わりですがまだまだ暑い日も続いていますので体調に十分気を付けてお過ごしください。

先日、リフォームの現場で今の住宅とは異なる点がいくつかあったので、今とどう違うのか話せていけたらなと思います。

継ぎ手の違い

このお家でまず初めに目についたのがこの継手でした。こちらの継ぎ方が「腰掛け鎌継ぎ」というものになります。男木の方が蛇の鎌首に似ていることからこの名前が付けられたそうです。腰掛け鎌継ぎは継手としてもっとも利用されていた継手で、引っ張りに対して強い構造を作るため多く用いられるようになりました。しかし、見た目の通り形状がとても複雑になっているため加工が難しく時間も必要でした。

今のウィングホームの継手は金物をピンで固定しているのでかなり頑丈に作られているかつ、ピンを指して止めるだけなので、施工も簡単で時間もかかりません。また、金物を使うことで接合部の耐力が明確で、断面欠損も少ないので安定した高強度な構造体にすることが出来ています。

床下換気の違い

次は床下換気口です。昔の床下換気口は基礎にあなを開けて施工しているため写真から見てわかる通りまわりのコンクリートがはがれてしまっています。このように基礎の弱点になってしまっています。しかし布基礎の場合、地面がむき出しになっているので湿気がとても溜まりやすくなっているので、追加で換気口を設ける、ということもあったそうです。

現在のウィングホームでは、基礎パッキン工法というものを採用しています。基礎パッキン工法とは土台と基礎の間に通気層を設けるものです。基礎全体に基礎パッキンを設けているため湿気が溜まりにくく、土台を乾燥状態に保つことが出来ます。また、従来の床下換気口と違い、基礎に穴をあけることも無いので弱点となる部分がなく、強度が均一に保たれます。

耐力壁の違い

次は耐力壁です。こちらはウィングホームとの違いになりますが、こちらのお家では筋交いと呼ばれるものが壁の中に入っています。こちらを柱と柱の間に斜めに入れることにより、横からの力に耐えることが出来ます。

ウィングホームではダイライトと呼ばれる面材の耐力壁を入れています。ダイライトは地震や台風などにも強く、強い力がかかっても簡単に壊れることはありません。また無機質の鉱物から出来ているので、耐火性、耐腐食性もあり、とても優れた材料です。

まとめ

今と昔ではたてもの一つとってもこんなにも差があり、どんどん進歩していっているのですね。ほかにもまた違いを発見したらブログに上げていきたいと思います。

尾崎凜門

投稿者: 尾崎凜門 現場監督

気さくで誰とでも仲良くなれる性格で、仕事に対しても積極的で、気になることがあればその都度確認。そんな彼の姿を見て先輩監督や大工さんからも期待の声が集まっている。 スタッフ紹介

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