60年長期保証はじめました!
今回は木造住宅における長期保証について、注意点と対策をお伝えしたいと思います!
先ず最初に、ウィングホームでも令和5年4月1日以降ご契約の方から、最大60年の長期保証をご提供出来るようにいたしました。
近年、多くのハウスメーカーさんが、品確法に定める構造上主要な部分と雨水の侵入を防止する部分について「60年保証」を導入しており、弊社でもお客様へより長期的な安心をご提供できるようにと考えた次第です。
ただし、60年という長期にわたり保証してもらえるというのは非常にうれしい制度なのですが、導入している会社ごとに設定している条件があります。
そして、その条件こそが注意点になります。
60年保証の注意点(条件)
60年間保証すると言っても、ノーメンテナンスで60年もの長期間にわたって保証をしてくれる会社を私は知りません。
実は、このメンテナンスという点が非常に重要となってきます。
平たく言うと「法律により義務化されている10年保証の後、メンテナンス工事を有償で行った上で、次の10年を延長保証し、最大60年まで長期保証を延長します。」という内容になっているかと思います。会社によっては単位年数が違うこともあるかと思いますが、ここでいう有償メンテナンスとは、10年点検時に指摘された場合の構造や防水に関する修繕工事のことを指します。
具体的には、10年点検の際に外壁の防水コーキング(露出していて劣化が進み硬くなり始めた個所)打ち直しなどの指摘が入ることがあります。
防水コーキングは、紫外線にあたることで年々劣化が進むため、外壁の目地部分や、サッシ廻りなどが目に見えて劣化を確認出来ます。こうした劣化した状態を放置すると最悪雨漏りにつながってしまう恐れがありますので、劣化具合に応じてコーキング防水の打ち直しをする必要が出ます。
有償メンテナンスっていくらぐらい?
先ほどの防水コーキングを打ち直す場合は、どのような外壁を採用されているかにって大きくメンテナンス費用が変わります!
例えば一般的な窯業系サイディング外壁やガルバリウム鋼板外壁の場合、外壁目地及びサッシ廻り、軒天周り、換気フード部分、ベランダ手摺部分などに防水コーキングが使用されているケースが多く、これらが全て紫外線に対して露出している仕上げだとすると、さすがに全体へ足場を組んで打ち直し工事を行うことになります。この場合、延床30坪前後のお家だと足場費用で30~40万円、防水コーキング打ち直し工事費用で25~40万円程度が必要と推定されます。そして、せっかく足場を組むのであれば外壁や屋根の塗り替えも一緒にやりたくなってしまい、結果的に120~200万円ほどの有償メンテナンス工事となってしまうことも十分考えられます。
長期保証の為に、住宅ローンの返済中に何度もこうした高額な有償メンテナンス工事を行うというのはお客様にとって果たしてメリットと言えるのでしょうか??
では・・・、その対策は?
対策としてお勧めすることはズバリ、「防水コーキングの露出が少なく10~15年毎の有償メンテナンス工事費用が抑えられる家づくりを選ぶこと」です!
ちなみに、ウィングホームでは、外壁に継ぎ目のないシームレスなオメガシステムの塗り壁を採用し、さらに、万一雨水が侵入するようなヒビ等が生じた場合に、30年間無償で補修する「外壁30年保証」を全棟で付帯しています。
(※R5年5月現在は無償付帯のキャンペーン中となっています。)
このオメガシステムの塗り壁は防水コーキングを紫外線から守るため、大半の部位で長期間にわたって打ち替え等のメンテナンスが不要となります。10年毎の点検時にも防水コーキングの打ち替えは換気フード周りなど、ごく一部で済むため足場を掛ける必要もなく、長期保証の条件となる有償メンテナンス費用も格段に抑えられます。また、外壁の塗り壁自体も30年後まで塗り直しは不要となります。
まとめ3ポイント
1)60年の長期保証といっても、10~15年毎に必要な有償メンテナンス工事を行わなければ延長保証は途中で打ち切りになってしまうことがある。
2)必要なメンテナンスを行わずに放置していると保証が切れるだけでなく、雨漏りなどが発生する可能性が高まってしまう。
3)60年の長期保証だけではなく途中の有償メンテナンス工事費用を抑えた家づくりを選ぶことでメリットを最大限化出来る。
長期にわたって安心してお住まい頂く為にも、ポイントを踏まえてマイホーム計画を立てる事をお勧めいたします。今回のお伝え情報が少しでもお役に立ちましたら幸いです!