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止まぬ余震
熊本地震発生から6日が経っていますが、現地ではまだ余震が続いています。現地には仲間の工務店も多く、連絡を取り合っているのですが、復旧どころか今がまさに震災の最中といった感じで疲労感も漂っています。
そんななか、神奈川の工務店タマックさんから支援物質を熊本に輸送する旨の連絡がはいり、私も半日かけて食品や飲料を買い集め、昨夜11時半にウィングに寄ってもらって一緒に持って行ってもらいました。
恐ろしいキラーパルス
熊本地震では、震度6強の地域でも 多くの家屋が倒壊しています。
東北の震災では同じ震度6強でも 倒壊被害が少なかったと聞きます どこが違うのでしょうか?
それは、ずばり揺れの周期。 熊本では周期1~2秒の「キラーパルス」が発生したと推測されています。キラーパルスは建物に共振現象を引き起こし壊滅的な被害を与えます。 大分の工務店仲間からも、 今回の地震は今までと違うと連絡がありました。
ではどうしたらいいのかというと…
まず、建物を軽くすること。
『地震の破壊力=水平震度×重量』
これが一番効果的です。
次に建物に複合的な強さを与えることです。
まずは耐震(左)
簡単に言うと『固める』。
古くは筋交い、現代では構造用パネルを用いて建物の剛性を高めます。 全ての家は建築基準法に定められた数値(耐震等級1)を満たすことが義務付けられています。 この数値を1.25倍した耐震性能が(耐震等級2)で、 1.5倍した耐震性能を(耐震等級3)です。
ウィングホームは全棟(耐震等級3)を標準としています。
次に制震(中央)
簡単に言うと『吸収』 。
建物の一部に可変部分を設けて揺れを吸収し減衰することです。 揺れ幅が一定以上になると効力を発揮し揺れを軽減します。
そして免震(右)
簡単に言うと『離す』。
基礎と土台の間に水平方向に可動する装置を介することで揺れが建物に直接伝わらないようにします。 この構造は横揺れに対する効果は非常に高いのですが、導入コストも嵩みます。
どの工法もコストが掛かりますが、命には代えられません。 充分に検討されることをお勧めします。
もっと詳しく知りたい方は構造セミナーにご参加いただけると嬉しいです。