秋にアレルギーが増える
今朝のテレビで特集していました。
理由は、秋は雨が多く湿気やすいからです。
湿気はダニを発生させ、その死骸や糞がアレルゲンになります。
湿気はカビをも発生させ、その胞子がアレルゲンになります。
テレビでは解決法として掃除の仕方が紹介されていました。
私たち住まいづくりに携わる者としては、掃除でなく家そのものの構造から湿気を防ぎ、空気を汚すダニやカビの発生をなくしたいと思っています。
そのためには家自体に調湿効果を持たせること
木材が水分を吸ったり吐いたりすることはよく知られています。
木造住宅は構造材そのものが木材ですので、32坪くらいの住宅だと構造材だけで20㎥もの木材が使われています。床を全て15ミリの無垢材にしたとしても1.5㎥くらいなので、構造材の調湿効果を使わない手はありません。
外断熱の家は、断熱気密ラインが構造材の外側となるので、構造材そのものの調湿効果を最大限活用することが可能です。
1年を通じた調湿効果とは?
木材は湿度が上がると空気中の水分を吸収し、湿度が下がると吸収した水分を吐き出します。
水蒸気は目に見えませんが、床材をみるとよくわかります。
冬には含水率が減って痩せるため目地が広くなります。梅雨を過ぎて夏になると含水率が上がって目地が狭くなります。
つまり、一年を通じて家自体が調湿してくれているのです。
家の中は水蒸気だらけ
4人家族が生活すると一日あたりどれくらいの水分が発生すると思いますか?
4人分の呼吸だけで10リットル、お風呂の湯気で1リットル、調理3回で1.5リットル、部屋干しで2.5リットル、計15リットルの水が空気中に放出されます。
だから、いくら調湿効果があるからといって過信しないでください。スポンジと同じで吸水量に限界があるため、湿気と無縁な快適な生活をするためには、余分な水分を都度排出する必要があります。
快適な暮らしの7つのポイント
これは、先日ウィングファミリーさん(ウィングホームのオーナーさん)に送ったものです。
アパート暮らしのご家族にも有効なので、結露やカビに悩まされている方は参考にしてみてくださいね。