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その前に、平準着工とは
ウィングホームの家は全て注文住宅です。毎回、設計士、インテリアコーディネーター、現場監督、大工さんが邸別にミーティングを繰り返し、職人さんの協力のもと世界でたった一つの家をつくっていきます。量産型の家と違って、家一軒をつくりあげるためには、それなりの時間が必要となります。
2011年ごろにご依頼が急増したことがあり、これを次々に請けていたのではどこかで無理が生じてしまうという声が社内であがって、話し合いを重ねた結果、今の体制では、月3棟のペースがベストということになりました。
それから平準着工を重視しているのですが、実際に平準化してみて、たくさんのメリットがあることが分かりました。
まずは、家の品質が安定することです。仕事が詰まって突貫工事をするということは絶対に起こりません。職人さんの仕事も常に一定量なので売上の目途が立ち、不安なく仕事に集中することができます。
スタッフの安心感も大きいと思います。無理やり仕事をこなそうとすると、心を込めて家づくりができなくなるのではないかという不安からモチベーションが下がります。逆に、毎月の仕事量が見えていれば段取りもスムーズにいくし、計画的に休みを取ることも可能になります。
経営的にも安定します。毎月3棟上棟するということは、毎月決まっただけの入金があるということだし、支払いも毎月ほぼ同額となります。入出金の凸凹がないと運転資金が少なくて済みます。
支店展開しない一番の理由は
ウィングホームでは、技術とサービスを向上していくために、ご契約後着工前打合せを終えたタイミングと、実際に住まわれてから1カ月経った定期点検のタイミングでアンケート調査をお願いしています。
アンケート結果は、全スタッフに回覧し共有しています。このアンケートは私にはキラキラ光る宝物に見えます。改善したほうが良い部分を教えてくれることもあれば、USP(独自の強み)を教えてくれることもあります。
ところで、ウィングホームで打合せを終えたお客様から一番評価されているところは何だと思いますか?
それは「お客様のことを誰もが知っている」ということです。自分の担当でないスタッフ誰もが笑顔で接してくれて、自分の名前だけでなく子供の名前まで覚えてくれていたことや、打合せの内容まで知っていたことに驚きと安心感を覚えたというご感想をよく見かけます。
有名なレストラン「カシータ」では、お客様情報を共有するために毎日ミーティングを開いていると聞きますが、ウィングホームでは、そのようなミーティングはしてません。
一緒に仕事しているスタッフが大切に思っているお客様のことを、他のスタッフも大切に思っている結果として、「お客様のことを誰もが知っている」という状況をつくっているのだと思います。
それは平準着工と、一人のLCが契約できる棟数を年間8棟までに制限しているからことなせる業だと思います。支店展開すると「誰もが知っている」状況を維持するのは難しくなると予測されます。一番の強みを失ってしまうのはどうかと思うのです。
これが支店展開しない一番の理由です。
スタッフが支店展開を望んでいない
ウィングホームはアットホームな雰囲気だとよく言われますが、本当に家族のように仲良しです。「女性が多くて派閥とかできないの?」と聞かれたりしますが、私が知る限りでは創業以来そういった話は一切ありません。
とはいえ、事務所が手狭なのは事実で「菊川で一番人口密度の高い事務所」だと言ってもいいくらいです。でも、スタッフから文句が出ることはありません。それでも、労働環境を改善したほうがいいかと思い、掛川SRに人員を分けようかと提案したこともありますが、どうもスタッフは今のままがいいようです。
お家づくりストーリーの醍醐味を全部味わいたい
「全てのお客様と関わっていたい」
これは私の我儘なのかもしれません。でも、一番の古株の栗田も鈴木専務も松下常務も同じ思いだと思います。
日本ではパワービルダーが育ちましたが、欧米ではビルダーの年間棟数は15棟が限度で、それ以上になると管理ができなくなるそうです。日本人は協調性があるので30棟くらいまでが適正ではないかという人もいます。アットホームなウィングホームであっても40棟くらいまでが目配り気配りの限界かなと私も感じています。
ウィングホームの経営理念にある「共に喜び成長し」とは、家づくりを通じて、お客様も私たちも色々なハードルを二人三脚で乗り越えながら成長していくことを表しています。
お客様との家づくりには、毎回、ダイナミックなストーリーがあり、映画や小説以上の感動を覚えます。棟数を増やせば、それだけ家づくりストーリーは増えると思うのですが、私は全ての家づくりストーリーに携わって、お客様とスタッフが成長する姿を見たいと思うのです。
日本一、愛と勇気を分かち合える工務店に
先日いただいたアンケートですが、こういったご感想を毎回いただいております。
本当にうれしいです。