工務店とハウスメーカーの違い

ハウスメーカーと工務店の違い、みなさんには分かりにくいですよね。例えていうなら、小料理屋と居酒屋、郷土料理と和食の違いみたいなものです。料理なら取り合えず食べてみるかとなりますが、家づくりとなるとそうは行きません。

家づくりに失敗せずに大成功するためにも、建築業者の形態について知っておいたほうがいいですよね。

 

 

 

まず、ハウスメーカーは全国区もしくは都道府県をまたいだエリアで営業しています。これに対して工務店は、限定された地域をエリアとして都道府県をまたぐことはほぼありません。ですからハウスメーカーは大企業が多く、メジャーなので全国的に知名度が高く安心感があります。工務店は小規模です。1人親方の大工さんも工務店に入ります。大工は外注するにしても夫婦とパートの3人というところもあります。多くても従業員100人未満でしょう。

ハウスメーカーは営業部隊を必ず持っていて営業力があります。工務店は営業部隊をもっている会社もありますが、地域に根付いて大工さんのように依頼のあった仕事だけをこなしている会社もあります。ただし、最近はただ近所だというだけの理由では仕事をもらえなくなってきました。全国的に自ら情報を発信しているところに依頼が集まります。

 

住宅会社の仕事の流れは、宣伝⇒営業⇒契約⇒工事⇒引渡し⇒アフターメンテナンスとなります。ハウスメーカーでも工務店でも、この最初から最後までを全て自社でまかなっている会社が多くありますが、一部外注する会社もあります。

ハウスメーカーは認知・集客・契約までは自社でかならず行いますが、それ以降は外注する会社もあります。その場合、工務店がお客様と直接契約せずに、ハウスメーカーの下請けとして工事をすることになります。この仕組みが工務店という名称をややこしくしているんですね。つまり、工務店のなかに、自社で完結する会社と下請けだけで成り立って会社があるのです。元請け工務店と下請け工務店という言い方もありますが、業界でもあまり使い分けしていません。もっと分かりやすく名称を変えればいいと思うのですが、なかなかそうならないのが現状です。

 

最近、地域を限定しているため棟数は限られているけどその地域のシェアはハウスメーカーよりも高くて評判もいい工務店のことをスーパー工務店ということもあります。ちなみにウィングホームもスーパー工務店と呼ばれることもあります。

あと、ハウスメーカーにはフランチャイズ制をとっているところもあって工務店のなかには自社ブランドを捨てて、ハウスメーカーのFCとなるところもあります。ハウスメーカーの商品開発力や知名度をフランチャイズコストを支払うことで工務店が利用させてもらう、いわば共存共栄ということですが、消費者からみたら分かりずらいですね。例えばセブンイレブンには直営店とフランチャイズ店があります。ここでものを買う場合には大きな差はありませんが、家の場合は誰と契約したかによってその後の権利義務が生じる相手が異なります。大手メーカーを信用したのに契約の相手は聞いたことのない地元工務店となるのがフランチャイズの分かりにくさです。

ハウスメーカーは全国区ですのでテレビCMが効果的ですが、工務店は地域限定なのでテレビCMは営業エリア外にも放映コストを払わなくてはならず、非効率です。だから必然的にハウスメーカーのほうが知名度や安心感が高くなります。

 

どちらのほうが評価が高い?

私見ですが、両者のサービスに点数をつけるとしたら、ハウスメーカーは50点から80点のサービスを提供しているのに対し、工務店は100点に近い会社もあれば、0点の会社もあってどこに頼むかによって命運を分かつ気がします。だから、全国的に知られているハウスメーカーのほうが安心だと、少々高くてもハウスメーカーを選択する人が存在するのです。

といっても統計をみるとウスメーカーを選択する人は2割以下なので、家づくりに成功するか否かは会社選びにかかっているといっても過言ではありません。

 

パワービルダー、設計事務所とは?

次にパワービルダーの説明をしたいと思います。簡単に言ったら工務店がどんどん大きくなってハウスメーカーほどではないが都道府県をまたいで年間200棟以上の家をつくっている会社をパワービルダーと呼びます。宣伝からアフターメンテナンスまでを自社でまかなっています。工務店のなかでもパワーがある会社をパワービルダーと呼ぶとおもってください。

設計事務所は施工を請けません。設計・申請・監理が主な業務となります。構造計算専門の設計事務所もありますが、ほとんどがハウスメーカーや工務店と提携していて、そこから依頼された仕事を請けます。ということは、ハウスメーカーや工務店のなかに設計業務を外注する会社があることを意味しています。ちなみにウィングホームは設計事務所も併設しているため、ほぼ社内でこなしています。最近引きあいがが増えて社内だけでは間に合わず、提携先の設計士にお願いすることもあります。

 

つくる家に違いはあるのか?

ハウスメーカーは営業のプロ集団です。各拠点に展示場をもって高い給料の営業マンをたくさん雇用しています。少子化により着工棟数が減っていても売上げを減らすわけにはいきません。売ることが全てです。だから売れる家を開発していきます。

私たち工務店は、家守りのプロです。小規模なので転勤もなく社長や役員ともいつでも顔を合わせられます。そのため、売れるかどうかではなく、建てた人に喜んでもらえる家をつくります。

 

どこに頼むのが良いか?

明確な答えはありません。どの形態もいまだに存在しているということは、存在価値があること。つまり、必要とする人がいるということです。

ですから、自分たちがどんな家に住みたいのかを十分に考えたうえで会社を決めることがいいかもしれません。

 

斎藤元志

投稿者: 斎藤元志 代表

ウィングホーム株式会社の創業者であり、現社長。自らを「断熱バカ」だと揶揄する一面も。 スタッフ紹介