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長寿命の家
家を長持ちさせるためのポイントは多数あります。建材メーカーも耐久性の高い材料を次々に開発しています。
でも、今からお話しするのは、表面に見える材料ではなくて、中に隠れている材料で、人間でいうと骨格にあたる部分についてです。表面に見える材料は古くなったら取り換えがききますが、取り換えがきかなくて重要な構造材をどうしたら長持ちさせられるかというお話です。
不都合な真実
屋根や外壁は毎日風雨にさらされるので耐久性が重要です。床や壁なんかも擦り切れちゃうと困りますよね。だから、これら表面にみえる仕上げ材はいざとなったら取り換えがきくように作られています。
でも、家のなかで一番大事なのは、基礎と構造材(土台、柱、梁桁)です。これらは簡単には取り換えできません。
しかも、構造材は、温度や湿度のコントロールができないと腐ったり割れたりして、いざという時に、予定されていた耐震性能を発揮できなくなってしまいます。いつまでも家族の生命・財産を守ってもらうためには、家のなかに結露を作らないのが一番です。
上図はウィングホームで採用しているダブル外断熱の外壁構造です。
笑っているのは柱です。建物を断熱材ですっぽり包んでいるので、柱は4面とも室内と同じ温度に保たれて、温度差も結露も起こりません。
柱の外側は断熱されているか?
上図は、外断熱でない、一般的な充填断熱の外壁構造です。
泣いているのが柱です。充填断熱の場合、断熱材は柱と柱の間に入れるため、柱自体は断熱されていません。柱の内側は室内に向いているからまだいいとしても、外側は外気に曝されています。
冬だったら内側と外側で20度以上の温度差が生じますから、結露が生じたり、割れや反りが起こりやすくなります。
お腹があったかいのに背中が寒いってこと
人間だったら、風邪ひいちゃいますよね。 背中も暖めてあげないと。
実際に、米国の研究機関では、外断熱(ウィングの工法)と充填断熱とで、外壁の変形に差があることを実証しています。
ドイツの家も100%外断熱でできています。環境先進国ドイツでは建物の寿命だけでなく、省エネの観点からも外断熱工法を採用しているんです。
建物を断熱材で包み込んだらエアコンの効きもよくなりますよね。
建物が長持ちして、なかの人も健康で、それでいて省エネ。
こんなに優れた技術なのに、日本では余り知られていないのが残念です。この優れた外壁構造を全国に普及するのも私の使命だと思っています。