色彩の面積効果🖊

面積効果とは

面積効果とは、まったく同じの色でも、その色が塗られている面積の違いによって人が感じる色の明るさや濃さが変わってしまう現象の事です。

目の錯覚

例として、面積の違う2つの四角形の画像を紹介します。

各画像とも左右どちらも同じ色の四角形ですが、手などで片側ずつ隠して見ると、左右で色の濃さや明るさが違って見えると思います。

面積効果は色の塗られている面積が大きくなる場合、明るい色(画像上)だと明るく鮮やかに、暗い色(画像下)だと濃く暗く錯覚してしまいます。

思っていた色と違う...

普段の生活での色選びにおいては面積効果なんて特に気にすることもないと思いますが、家や車などの大きいものの色となるとカタログやサンプルで見ていたものと実際のものとでは色の付く面積が何百倍も大きくなるため、面積効果を考慮して色選びをすることが大切になってきます。

カタログ上ではとても落ち着いてて良い色だと思って選んでも、実際にその色が大面積に塗られると派手で明るすぎる色に見えてしまう、なんてことが起きる可能性があります。

面積効果対策

面積が大きいもの色を選ぶ際には、明るい色を選択する場合はワントーン暗い色を、暗い色を選択する場合にはワントーン明るい色を選ぶと、より理想に近い色に近づくかもしれません。

また面積効果は、カタログ等の色見本の大きさと実際の色の大きさとの差が大きいほど感じやすくなるため、可能ならば拡大した色のサンプルを用意してみるとより効果的かもしれません。

葛原 優太

投稿者: 葛原 優太 一級建築士

2023年建築士試験に合格し、現在は「一級建築士」として確認申請や省エネ計算などの設計業務を担当しいる。 スタッフ紹介

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