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静岡の冬
今年の冬はたまに凄く寒い日が数日あるくらいで、例年に比べると暖かい日が多いように思います。
特に静岡は真冬でもめったに雪が降らないので、名古屋とかが大雪で大変になったとかの情報をニュース等で見ると、雪のない冬に慣れてしまったなと感じます。
隣県は大雪になっても静岡にはあられ一つ降らないのも不思議に感じなくなってきました。
静岡の雪の降りづらさ
静岡でも場所によっては雪が降る所もあるのでしょうが、富士山山頂くらいしか県内の雪が積もる場所を自分は知らないので、静岡県がどのくらい雪が降りづらいのかを調べてみました。
去年の年間降雪日数ランキングでは静岡県は鹿児島県と同じ44位で、沖縄県と宮崎県に次いで雪が降らない県だそうです。隣県の愛知県や神奈川県はそれぞれ24位と37位でそこそこ雪が降っている様子です。ちなみにそのランキングによると去年の静岡県の降雪日数は「3日」だそうです。
静岡の地方気象台(浜松・清水)の平年値データを確認してみると、しっかり数値が記載されている「降水量」や「平均気温」の項目とは違い、「降雪深さ」などの雪に関する項目だけ「0」か「/」しか記載されておらず、本当に雪とは無縁の県なんだなと感じました。
なぜ静岡は雪が降らない?
まず降雪というのは、上空の湿った空気が高い山などにぶつかることで上昇し、大量の雪雲を発生させることで雪を降らします。
日本海側だと大陸側から来る冷たい北西季節風によって温度が高い日本海からたくさんの水分が蒸気となり、それが風に乗り日本列島の中央あたりの山脈で当たることで豪雪を発生させます。
静岡県は北・東・西の三方向を南アルプス等の標高の高い山岳によって囲まれているため、北方から来る湿った空気をその山々が遮り、雪を降らせる雲が静岡まで来ないという事が要因の一つだそうです。
また県の南側の太平洋には暖流の黒潮が流れているので、暖流によって大気の気温が雪を降らせられるほど下がらない事、雪のもととなる水蒸気が発生しにくくなることも影響しているそうです。
降雪のない生活
もし静岡に住んでいるのが子供の頃だったとすれば、雪合戦やかまくらづくりが出来なくて嘆いていたと思いますが、社会人の自分からすれば、道路や電車が止まる心配がなかったり、スタッドレスタイヤを買う必要がなかったり、歩道で滑って腰を強打する心配が無かったりで、静岡の冬はありがたいなと思います。
冬の前と後に車のタイヤを交換しに行くなんて考えられないです。
また雪が多い地域では住宅を含めた建築物を設計する際に、積雪荷重(割と重い)というのを考慮したうえで構造計算をしなければならなかったり、屋根に雪が溜まりにくくするための屋根形状や屋根勾配を計画しなければいけなかったりと、色々と考慮するべき事柄が多くなるので、そういった意味でも雪の少ない静岡は暮らしやすい地域なのかなと思います。
雪が降らない代わりに...
三重や愛知にいた時と比べると静岡の冬は雪が降らなくてありがたいなと思いますが、ただ一つ付け加えるとするならば、雪が降らない代わりにアホみたいに一日中吹き続ける極冷の強風はなんとかしてもらいたいところです……/^o^\フッジッサーン