夏を乗り切る先人の知恵

2019/05/06[Mon]

 

吉田兼好が徒然草のなかで「家は夏をむねとすべし。」と記した話は有名です。冬だったら、火を灯す、厚着する、体を寄せ合うとなどして暖をとれますが、(エアコンのない時代の)夏はどうにも手の打ちようが無かったのでしょう。

 

 

屋根は外断熱だった

画像は菊川市の黒田屋敷ですが、昔の家の屋根は茅葺といって、ススキやアシなど30センチ以上にも積み重ねられて作られていました。一本一本の茎の間には空気が静止しており、これが断熱材の役目を果たしていました。

そして、勾配がきつい(急勾配)ため、大きな屋根裏空間ができ、屋根裏が温熱の緩衝空間となっていました。つまり、茅葺屋根が多少熱を持っても、その輻射熱が中にいる人に届くまでの距離が長い(輻射熱は距離の二乗に反比例する)ため、ムンムンする暑さを感じません。

もう一つの知恵は南側の土庇を長く伸ばして、太陽光を家の中に入れない形状です。この遮熱と断熱の効果により、昔の家は、夏でも中に入るとヒンヤリしているのです。

 

 

先人の知恵を今に生かす外断熱の屋根

ウィングホームの家も外断熱です。屋根勾配に沿って高性能の断熱材を配置して、さらにその上に熱排気用の通気層を設けています。

屋根勾配についても、屋根の上を安全に歩くことの出来るなかで一番勾配を急にした5寸勾配が標準です。(これ以上急になると、工事の際に屋根足場が必要となり、塗り替え時にも余分な経費がかかってしまいます。)

だから、ウィングホームの家では、夏でも小屋裏が暑くなりません。小屋裏を趣味室や収納スペースに利用するお宅もたくさんあります。(これも昔の家と同じですね。)

小屋裏が熱くならないということは、2階でも快適だということです。夏は、小屋裏エアコンを稼働することによって、さらに快適に夏を過ごすことができます。

詳しくは構造セミナーで

夏の涼しさは見学会で体験

これから夏に入りますが、ウィングホームでは常に月2~3棟の完成見学会を開催していますので、暑い日の午後にご来場いただき涼しさを体感していただければ幸いです。

斎藤元志

投稿者: 斎藤元志 代表

ウィングホーム株式会社の創業者であり、現代表。自らを「断熱バカ」だと揶揄する一面も。 スタッフ紹介