命を守る家、命を守る漆喰

2019/05/29[Wed]

命の危険がある暑さ

まだ5月だというのに、ここ数日の猛暑は酷かったですね。北海道佐呂間町では 39・0度を記録し、5月の全国の最高気温を更新したそうです。同時に熱中症で倒れる方も多く5月20日~5月26日までの間に全国で2,053人が救急搬送されたとの発表がありました。

昨年の夏も気象庁が「命の危険がある暑さ」だと熱中症の予防を訴えましたが、救急搬送者数8万5千人、死亡者も100名を超えるという悲惨な結果となっています。

特にお年寄りや小さなお子様は、暑さに弱いだけでなく、暑さを感じにくいため熱中症になりやすいため、より注意が必要です。

家が防護服になる

消防士や宇宙飛行士は熱線から身を守るための防護服を着て作業に当たります。このような機能が家にあったらいいと思いませんか?

そんな外壁があるんです。外壁が太陽の熱線を反射すれば、家の躯体も、中の空気も温度上昇が抑えられます。逆に外壁が熱線を吸収して熱くなると、伝熱により家の壁全体が熱くなり、その輻射熱が中の人を芯から熱してしまい熱中症リスクが高まります。

漆喰とサイディングの比較実験

事務所の向かいにあるシェアショップの外壁はホワイトウォールという自社開発した漆喰で塗られています。事務所からは真東を向いた真っ白な外壁が見えます。

一方、道を挟んで同じく真東を向いた事務所裏側には窯業系サイディングが貼られています。窯業系サイディングはセメントと繊維で作られていてデザインも豊富で安く、日本の外壁の7割以上に使われています。

 

 

 

高気圧が日本を覆った真夏日の2019年5月27日。
それぞれの外壁表面温度を測定してみました。

 

朝8時 ホワイトウォール25.9℃ サイディング38.4℃

9時 ホワイトウォール29.1℃ サイディング47.9℃

10時 ホワイトウォール33.3℃ サイディング51.4℃

この時点でも、ホワイトウォールは人肌より低いため触るとヒンヤリしますが、サイディングは触れないほど熱くなります。

こうなると、輻射熱が室内をムンムン加熱していきます。

 

11時 ホワイトウォール30.8℃ サイディング47.6℃

12時 ホワイトウォール28.1℃ サイディング37.0℃

11時を過ぎると太陽の入射角が低くなるため温度の上昇が止まり各々の外壁は冷えていきます。しかし、次は南面が熱せられ、午後になるとあの恐ろしい西日が西の外壁を熱していくのです。このとき部屋の温度は最高点に達し、外壁に熱線反射機能がない場合には、熱中症リスクが最悪の状態となります。

2018/7/16の記事で「日向でも蓄熱しない素材があるのですが、それは次回ブログに書きますね。」と約束した答えが今日の記事です。(ようやく約束が果たせてホッとしています。笑)

サイディングはセメントと繊維、ホワイトウォールは天然の漆喰、素材が違うだけでここまで熱の吸収が違うのですね。

 

断熱のことを考えても外壁は軽いほうがいい。

晴れた夏の夕方、気温が下がっているのにコンクリートブロックの壁やアスファルト道路が熱くてムンムンするのは、昼の日射を蓄熱しているからです。蓄熱量は素材によって多少異なりますが、重量に比例するため、重量が大きくなればなるほど、蓄えられる熱量が増えるということです。例えると、軽いガルバリウムの外壁はすぐ熱くなりますが、夕方になればすぐに冷えます。一方、重いコンクリートの壁は、一日かけて熱くなり、本来なら涼しい夜の間もずっと熱を放出し続けます。

以前、鉄筋コンクリートのビジネスホテルの西側の部屋に泊まったときに、明け方4時ごろに蒸し暑くて目が覚めて水のシャワーを浴びても熱さが解消できなかった経験があります。昼間熱せられた外壁の熱がゆっくり内側に移動して、明け方になって部屋内に放出されたということです。

今年の夏も猛暑になりそうです。もしかすると昨年のように大規模停電が発生するかもしれません。そんな時に、家がご家族の生命を守れることができたら安心だと思いませんか?

 

 

斎藤元志

投稿者: 斎藤元志 社長

ウィングホーム株式会社の創業者であり、現社長。自らを「断熱バカ」だと揶揄する一面も。 スタッフ紹介