「災害に強い土地と家」 

南海トラフの新しい被害想定から考える、掛川・菊川で「災害に強い土地と家」を選ぶ3つの視点

こんにちは。ウイングホームの鈴木住直です。

家づくりのご相談を受けていると、ここ数年で「地震」や「水害」について質問されることが本当に増えました。「この土地は大丈夫でしょうか」「どのくらいの耐震性があれば安心ですか」。小さなお子さんがいるご家族ほど、真剣な表情でたずねられます。

私たちが暮らす静岡県西部は、南海トラフ地震への備えと切り離せない地域です。不安をあおるつもりはありません。ただ、家と土地はこれから何十年も家族を守る場所です。だからこそ、最新の情報を知ったうえで、落ち着いて選んでいただきたいと思っています。今回は、国や県の新しい動きと、土地と家を選ぶときに私が大切にしている視点をお話しします。

国の新しい被害想定と、静岡県の動き

2025年3月、国は南海トラフ巨大地震の新しい被害想定を公表しました。最も厳しい条件では、全壊・焼失する建物が最大で約235万棟、死者は最大で約29万8千人とされています。人口の多い東海地方の被害が大きくなるという見立てです。

一方で、同じ想定の中では、地震のあとすぐに避難する人の割合が高まれば、死者数は大きく減らせることも示されています。つまり、被害の大きさは「備え方」で変わるということです。

静岡県でも、県独自の「第5次地震被害想定」の策定が進んでいます。2026年7月には専門家による会議が開かれ、想定の方法などが話し合われました。新しい想定が公表されたら、このブログでもあらためてお伝えするつもりです。

お金の面でも「土地選び」が問われる時代に

あまり知られていませんが、税制にも大きな変化がありました。令和8年度の税制改正で、住宅ローン控除(年末のローン残高に応じて所得税などが戻ってくる制度)の期限が2030年まで延長されました。同時に、2028年1月以降に入居する新築住宅については、立地の条件が加わります。

対象外になるのは、いわゆる「災害レッドゾーン」と呼ばれる区域です。具体的には、一定の災害危険区域、地すべり防止区域、急傾斜地崩壊危険区域、土砂災害特別警戒区域、浸水被害防止区域の5つです。なお、土砂災害警戒区域のような「イエローゾーン」は対象に含まれないとされています。

これまで土地選びは「価格」「広さ」「通勤・通学」で決めることが多かったと思います。これからは「その土地がどの区域に入っているか」が、安全面だけでなく家計にも関わってくるわけです。

ハザードマップは「買う前に」「家族で」見る

土地を検討するときは、契約の前にハザードマップを確認していただきたいと思います。国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、洪水・土砂災害・津波などの情報を地図に重ねて見ることができます。掛川市や菊川市など各市町も、それぞれハザードマップを公開しています。

見るときのポイントは三つです。

・浸水の深さ(想定される水の高さ)
・土砂災害の区域(レッドゾーンかイエローゾーンか)
・津波の浸水想定と、避難場所までの道のり

地図上では同じ「黄色」でも、ご家族の暮らし方によって受け止め方は変わります。小さなお子さんがいるのか、ご高齢のご家族と暮らすのか。ぜひご家族そろって見ていただきたいところです。

耐震は「等級」で確かめる

建物の強さを比べるときは、「耐震等級」という物差しが役に立ちます。建築基準法で求められる強さが等級1、その1.25倍が等級2、1.5倍が等級3です。

2016年の熊本地震のあと、国土交通省などが行った調査では、被害の大きかった益城町の中心部で、耐震等級3の木造住宅16棟のうち14棟が無被害、残る2棟も軽微・小破にとどまりました。2000年以降の建築基準法レベルの木造住宅では、無被害の割合は約6割でした。

大きな地震は一度で終わるとは限りません。熊本地震でも震度7が2回起きました。「一度目に耐えた家が、二度目にも家族を守れるか」。私はそこまで考えておきたいと思っています。

ウイングホームでは、耐震等級3を標準にしています。

「火」と「暮らしの続き」にも備える

地震のあとに怖いのが火災です。ウイングホームでは「省令準耐火構造」も標準にしています。省令準耐火構造とは、住宅金融支援機構が定める基準で、外からのもらい火を防ぎ、火が出ても部屋から部屋へ燃え広がりにくくする造りのことです。一般に、火災保険料が抑えられることもあります。

そしてもう一つ大切なのが、災害のあとも暮らしを続けられるかどうかです。断熱性の高い家は、停電で冷暖房が止まっても室温が急に下がりにくいと言われます。高気密高断熱のW外断熱は、毎日の快適さのためだけでなく、もしものときにも家族を支えてくれる性能だと考えています。

さらに、建てたあとの点検や保証も「暮らしの続き」を支える大事な要素です。ウイングホームでは業界初の二大保証と、手厚いアフターサポートをご用意しています。

まとめ

土地と家は、一度決めたら簡単には変えられません。だからこそ、

・土地は、ハザードマップと区域の種類を契約前に確かめる
・建物は、耐震等級と耐火の性能を数字や基準で確かめる
・制度の変化(住宅ローン控除の立地条件など)も知っておく

この三つを、ぜひ判断材料にしていただきたいと思います。どの土地、どの家がよいかは、ご家族の暮らし方によって答えが変わります。最後に決めるのはご家族です。私たちはそのための材料を、できるだけわかりやすくお渡ししたいと考えています。

ご案内

ウイングホームでは、土地探しの段階からご相談いただけます(ウイング不動産)。候補の土地のハザード情報を一緒に確認しながら、ご家族に合った土地と家の考え方をお話しする勉強会も開いています。全施設に託児サービスがありますので、小さなお子さま連れでも安心してお越しください。

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鈴木住直

投稿者: 鈴木住直 代表取締役社長

独立当初から斎藤代表の指導のもと経験と知識を積んできた。スタッフからの信頼が厚いウイングホームの現社長。 スタッフ紹介

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